AI エージェントの導入で一番効いたのは、部門ごとに「任せる事」と「人に残す事」の線を先に引いたことです。ここでは自社の 4 部門の実録を並べます。AI エージェントの意味から知りたい方はAIエージェントとはへ。
4 部門の一覧
| 部門 | 任せた事 | 人に残した事 |
|---|---|---|
| 経理 | 証憑の収集・命名・仕訳 | 支払い(お金を動かす事) |
| サポート | 会員の質問への一次対応と、開発への起票 | お金・契約・価格に触れる答え |
| 資格 | 作問・記述の採点・実技の採点 | 本番の問題にする事・合否 |
| 短い動画 | 制作・配信の予約・週次の成績 | 週報を読むこと |
経理: 証憑から仕訳まで
経理のフォルダの直下に手順書を置き、Claude Code がそこで起きると必ずそれを読む性質を使いました。銀行とカードの明細を渡すと、ブラウザの自動操作・パスワードの金庫・メールの 3 点で各サービスから証憑を取り、税理士の命名規則で格納し、会計ソフトへ仕訳する。結果は600 件の仕訳が約 2 時間でした。
サポート: 3 段で答える窓口
会員からの質問には、ナレッジの根拠 → 実測 → 聞き取りの 3 段で答えます。窓口は毎朝 06:00 の便の最後に 1 周します。会員が自分で質問できる公式の「BlueLamp サポート」は、ナレッジに無い質問は推測で答えずにサポートの担当へ記録する作りです(棚に在ります)。
資格: 互いに見ない 3 回
資格(エージェンティックエンジニア)の試験は、3 つの席で回しています。作問の席は講座の文字起こしから問題を作り、別の席の盲検と照合に通して候補として積む。採点の席は記述の答案を互いに見ない 3 回に分けて記録し、割れたら人へ回します。試験官の席は実技を5 軸 × 10 点で 3 回読みます。
3 つの席を分けたのは、作る人と採点する人が同じだと、自分の作った問題の弱さに気づけないからです。合否は席が出さず、人が最後に決めます。席は点と理由と証跡(いつ・どの画面で・どの記録で確かめたか)を揃えて渡します。

短い動画: 毎朝の制作と配信
短い動画は、毎朝 07:00 に制作、06:30 に配信の予約、月曜に編集長、金曜に週次の成績という 4 つの便で回しています。週次の便は1 週 21 本の成績を 72 時間の再生で数え、推論の案を出す(決めない)。決めるのは編集長の席で、主君は金曜の週報を読むだけです。
4 部門に共通した事
- 最初に材料を 1 か所に集めた(3,853 本を 2 日で回収)
- 決める事(お金・契約・本番)は人に残し、席は予測を添えて上げる
- どの席にも「どうなったら失敗か」の門を付けた
自社の仕事に当てはめるなら使いどころから。
よくある質問
導入にはどれくらいの期間がかかりましたか?
部門によります。経理はセットアップ 2 日込み、資産の取り戻しは2 日で 3,853 本でした。長くかかったのは、手順書を書く前に、その部門の判断の基準を書き出す所です。
導入で一番つまずいた所はどこですか?
人の手番が残る所です。二段階認証の確認コードのように、人の携帯にしか届かない物が残ると、そこで止まります。講座ではiPhone を Mac と同期させれば無人化できると紹介しています。
他社の導入事例と何が違いますか?
自社の仕事で毎日回している実録だという点です。席の予定は便の台帳、席の役目は棚の索引に 1 行ずつ在り、どの数字も出所を辿れます。