Claude Code のサブエージェントとは、メインのエージェント(親)から呼ばれて、決まった 1 つの仕事だけをこなす子のエージェントのことです。親は「次にどの子を呼ぶか」だけを決め、子は自分の持ち場の手順と品質の確かめ方だけを持ちます。AIエージェントとはの全体像は柱の記事にまとめています。
一文で言うと: 親は配る、子は 1 つだけやる
親のことをオーケストレーター(指揮役)と呼びます。親は自分では細かい作業をせず、仕事を子に渡し、返ってきた物を次の子へ回します。人の会社で言えば、部長が課の担当に仕事を割るのと同じ形です。子に渡すのは「何を受け取り、何を返すか」だけなので、子は 1 つの仕事に集中できます。
指示 1 回で動く量の 4 段
私たちの講座では、エージェントの使い方を「1 回の指示から、どれだけ長く働かせられるか」の 4 段で教えています(2026 年 5 月の皆伝勉強会)。
| 段 | 形 | 何が起きるか |
|---|---|---|
| 1 | 一問一答 | 聞いた事に 1 回答えて止まる |
| 2 | エージェンティックプロンプト | 役割・入力の条件・処理・出力の形を決めた指示書で動く |
| 3 | オーケストレーター | 親がサブエージェント(子)を呼ぶ |
| 4 | モンスター | メインのエージェントが、別のメインのエージェントを呼ぶ |
違いは量に出ます。親が子を約 20 体呼ぶ形では 1 回の指示で約 2,000 万トークン(トークン=AI が読み書きする文字の単位)、メインがメインを呼ぶ形では約 4 億トークンを動かせる、と講座では実測を示しています。アプリ 1 本に要る量が約 1 億トークンなので、小さい形で無理に作らせると仕事が雑になります。
割り方の実例 2 つ
① ウェビナーの台本を 13 体に割ってから束ねる
ウェビナー(説明会の動画)の台本は、ビッグドミノ・アイデンティティ・全体設計・チェックイン・コアストーリー・シークレット・クロージングなどの持ち場に分けて、まず 13 体を 1 体ずつ作って出力を確かめ、うまくいってから 14 体目のオーケストレーターで束ねました。最初から 1 体で全部を書かせると、どこで崩れたかが分かりません。
② E2E テストを 3 体で回す
画面からデータベースまで通しで確かめる E2E テストは、「テストのファイルを一括で作る子」「1 頁の全部のテストを実行する子」「落ちた所を分析して一括で直せるかを判定する子」の 3 体に分けて配っています(初伝の棚の @9-1・@9-2・@9-3)。通しの検証は約 5 時間かかりますが、人は結果を読むだけです。
割るときの 3 つの決まり
- 細かく割る方が出力は安定する。複数のエージェントを扱うようになった時点でオーケストレーターに昇格する、が講座の言い方です。
- 1 体には 1 人の知見だけ。5〜6 人の知見を混ぜた最強の 1 体は作れない、1 人に絞れ。
- 子ごとに品質の門を持たせる。手順だけでなく「どうなったら失敗か」を書く。レシピは手順と品質ゲートの 2 つの部品でできています。
自社の棚で数えると
会員に配っている 178 体を種類の欄で数えるとサブエージェント 100・オーケストレーター 78でした。親が思いのほか多いのは、親 1 体に子が数体ずつ付く形を、仕事ごとに繰り返しているからです。どんな子が在るかはエージェントの棚で、仕事ごとの組み合わせは使いどころで見られます。

よくある質問
Claude Code のマルチエージェントとは何ですか?
複数の AI エージェントが持ち場を分けて 1 つの仕事を進める形です。Claude Code では、親(オーケストレーター)が子(サブエージェント)を呼ぶ形と、メインのエージェントが別のメインを呼ぶ形の 2 段があります。私たちの講座では前者を奥伝、後者を皆伝で扱い、1 回の指示で動かせる量が約 2,000 万トークンと約 4 億トークンと違いを数字で示しています。
サブエージェントは何体まで分ければよいですか?
決まった上限はありません。目安は「1 体に 1 つの持ち場、1 人の知見」です。ウェビナーの台本では13 体に分けてから 14 体目で束ねました。分けすぎて困るのは、全員が守るべき決まりを子ごとに書いてしまう時です。決まりは起点の CLAUDE.md 1 枚に置くと、子が増えても直す所は 1 か所で済みます。
子が失敗したとき、親はどうしますか?
子に「どうなったら失敗か」の門を持たせておき、落ちたら親が同じ子をもう一度呼ぶか、直す役の子へ回します。E2E テストの 3 体はこの形で、落ちた所を分析して一括で直せるかを判定する子が最後に入ります。