LINE MCP とは、Claude などの AI が LINE 公式アカウントを通して、人へ知らせを送り、問いを投げて返事を受け取るための MCP の口です。

  • LINE MCP でできる事(知らせる・問う・返事を読む)と、送る口になる LINE 公式アカウントのチャネルの選び方
  • 無料のプランの月の送信の枠と、枠を超えた時に LINE が返す 429 の意味
  • 当社が共用の口で枠を使い切った時の直し方と、経営者あての知らせを止めて問いを別の場に集めた理由

LINE MCP でできる事: 知らせる・問う・返事を読む

MCP は、AI のアプリを外の系に繋ぐための開かれた標準です。公式の頁は、Claude や ChatGPT のような AI のアプリが、データの在り処や道具や仕事の流れに繋がれるようになる、と説明しています(What is the Model Context Protocol・2026-10-27 に見た)。LINE MCP は、この形で LINE の送る口を AI の道具として見せる MCP サーバーを指します。仕事ごと AI に任せる考え方の全体は AIエージェント の頁にまとめています。

LINE の側で実際に送るのは、LINE 公式アカウントの Messaging API です。LINE の公式の頁は、Messaging API で「任意のタイミングでの送信」と「応答メッセージ(返信)」ができ、LINE 公式アカウントを開設すると、そのアカウント用の Messaging API チャネルを作れる、と書いています(Messaging API の概要・2026-10-27 に見た)。AI の席から見ると、使う道具は大きく次の 3 つに分かれます。

道具の役何をするかLINE の側で使う送り方向いている場面
知らせる一方向に送り、返事を待たないプッシュメッセージ(1 対 1 に任意のタイミングで送る)作業の終わり・止まった事を伝える
問う確かめたい事を送り、返事を待てる状態にするプッシュメッセージ+受け口(Webhook)で返事を受ける人の判断を仰いで作業を続けたい時
返事を読む問いへの返事を席が取りに行く受け口で受けた返事を MCP の側で読む問いの後の作業の再開

出典: https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/sending-messages/(2026-10-27 に見た・応答/プッシュ/マルチキャスト/ナローキャスト/ブロードキャストの説明)。「道具の役」の分け方は当社の LINE MCP の道具の分け方で、LINE の頁が決めている物ではありません。

MCP の道具で送るのは、ほぼ全部プッシュメッセージです。人が LINE で話しかけた時に返す「応答メッセージ」と違い、席が自分の都合で送るからです。この違いが、次の無料の枠に効いてきます。

どの口(チャネル)から送るか

知らせが誰の LINE 公式アカウントから届くかで、枠の数え方も鍵の置き場も変わります。当社の LINE MCP には、共用の口と、使う人ごとの自分の口が在ります。

口どう繋ぐか送信の枠気をつける所
共用の口(1 つの LINE 公式アカウントから全員へ送る)そのアカウントを友だちに足し、紐付けのコードを送る全員で 1 つの月の枠を分け合う誰か 1 人が多く送ると、全員に届かなくなる
自分の口(使う人が自分で作った LINE 公式アカウント)Messaging API のチャネル ID とチャネルシークレットを画面に貼るその人のアカウントの月の枠を使う通知専用のアカウントを 1 つ作るとまぎれない

出典: 社の実測 2026-10-24(line-notify 1.4.0 で自分の口を足した時の作り)。チャネル ID とチャネルシークレットからアクセストークンを発行できる事は Messaging API リファレンス(2026-10-27 に見た・ステートレスチャネルアクセストークンの発行)。

LINE の Messaging API を呼ぶにはチャネルアクセストークンが要ります。LINE のリファレンスには、チャネル ID とチャネルシークレットから短い間だけ有効なトークン(ステートレスチャネルアクセストークン・15 分間)を発行する口が在ります(Messaging API リファレンス・2026-10-27 に見た)。鍵はこの 2 つで、AI の会話には載せない形で渡すのが筋です。

無料の枠と、LINE が返す 429

LINE 公式アカウントの無料のプラン(コミュニケーションプラン)は、月に 200 通まで送れて、200 通を超えて送る事はできません(LINE公式アカウントの料金プラン・2026-10-27 に見た)。同じ頁で、数に入るのは Messaging API の Push・Multicast・Broadcast・Narrowcast などで、応答メッセージ(Reply API)や LINE チャットの送受信は数に入らない、とされています。通数は「送った回数×送った友だちの数」で数えます(同じ頁・2026-10-27 に見た)。

枠を超えて送ろうとすると、LINE は 429 Too Many Requests を返します。LINE のリファレンスは 429 の理由として、API の呼び出しのレート制限の超過・同時処理数の超過・無料メッセージ通数の超過・追加メッセージ数の上限目安の超過を挙げています(Messaging API リファレンス・2026-10-27 に見た)。つまり 429 は「速すぎる」だけでなく「今月はもう送れない」の意味でも返ります。プッシュメッセージで 429 が返った時は、メッセージは送られません(同じ頁・2026-10-27 に見た)。

AI の席は、人より遥かに多く、遥かに気軽に送ります。月 200 通は、席が作業の度に知らせるとすぐに尽きる数です(料金プランの頁・2026-10-27 に見た)。

社の実測: 共用の口が枠切れで届かなくなり、自分の口を足した

何が起きたか。当社は初め、共用の 1 つの LINE 公式アカウントから全員へ知らせと問いを送っていました。月の無料の枠を使い切ると、LINE の側が 429 を返し、知らせが届かなくなりました。10 月 7 日から枠切れが続きました(社の実測 2026-10-07〜2026-10-24)。

何が分かったか。共用の口を全員で分け合うと、誰の知らせが多いかに関係なく、全員の知らせが同時に止まります。枠は口(LINE 公式アカウント)ごとに在るので、口を分ければ枠も分かれます。

どう決めたか。使う人が自分の LINE 公式アカウント(無料で作れる)のチャネル ID とシークレットを画面に貼って繋ぎ、知らせと問いがその人の口から届く形を足しました(line-notify 1.4.0・道具 line_connect_channel・社の実測 2026-10-24)。鍵は画面から渡すので、AI の会話にも MCP の引数にも出ません。繋いでいない人は、今までどおり共用の口のままです(社の実測 2026-10-24)。

社の実測: 経営者あての LINE の知らせを止め、問いは決める場に集めた

何が起きたか。当社は、席から経営者へ知らせる口として、LINE MCP の「知らせる」「問う」道具を使っていました。ところが経営者は、届いた知らせを結局ほとんど見ませんでした(社の実測 2026-09-29)。

何が分かったか。知らせが多いと、大事な問いも埋もれます。LINE に問いを流しても、決める人が見なければ判断は進みません。

どう決めたか。経営者あての LINE の知らせを止めました。席の指示文から「LINE で知らせよ」を外し、判断の問いは帳簿と朝の会(決める場)に集める形にしました。LINE では問いません(社の実測 2026-09-29)。

社の実測: 仕組みは消さず、使う人ごとに ON/OFF を切り替える

経営者あてを止める時、LINE MCP の仕組みごと消す道もありました。けれども、自分の LINE への知らせに使っている使い手が他にも居たため、消さずに、使う人ごとに知らせの ON/OFF を切り替えられる形を足しました(社の実測 2026-09-29)。

直した後に、実際に撃って確かめました。OFF で送ると送った記録が増えず、ON で送ると記録が 1 つ増える事を見ています(社の実測 2026-09-29)。止めたつもりで送られている、を残さないための確かめです。

社の実測: 見張りが撃ち続けた確認の知らせを外した

何が起きたか。席の外で動く見張りの仕組み(launchd)が、経営者の LINE へ確認の知らせを撃ち続けていました(社の実測 2026-09-25)。

どう確かめ、どう直したか。送り先が誰かは、送った記録の宛先で判定しました。経営者あての見張りだけを外し、他の使い手あての見張りには触っていません。外す前の 7 日に経営者あては 18 通、外した後は 0 通です(社の実測 2026-09-25)。

知らせを出すのは席だけとは限りません。定時に動く仕組みが送っている分は、席の指示文を直しても止まらないので、送った記録の宛先から元を辿ります。

枠が尽きた時の決まり: 有料に上げず、知らせを絞る

当社は、LINE 公式アカウントの無料の枠が尽きても、有料のプランへ上げる話は保留のままにしています。料金の判断を何度も上げない、という運用の決まりです(当社の決まり)。

その代わりに、知らせの数を減らし、大事な物に絞る方で直します。上の記録は、どれもこの方向の直し方です。

  • 見ない人へは送らない(経営者あてを止めた・社の実測 2026-09-29)
  • 送るかどうかを本人が切り替える(ON/OFF・社の実測 2026-09-29)
  • 枠を分け合わない(自分の口を繋ぐ・社の実測 2026-10-24)
  • 人の居ない所で撃ち続ける元を外す(見張り・社の実測 2026-09-25)

Chatwork のように社内の部屋へ書く口と比べたい時は Chatwork MCP、メールで届ける口は Gmail MCP、他の MCP サーバーを用途で探す時は MCP サーバーの一覧、Claude Code に MCP を足す手順は Claude Code に MCP を足す の頁にまとめています。

よくある質問

Claude から LINE にメッセージを送れますか?

送れます。MCP は Claude などの AI のアプリを外の系に繋ぐ標準で、LINE 公式アカウントの Messaging API を道具として見せる MCP サーバーを繋げば、Claude の席から知らせや問いを送れます(MCP の公式の頁・2026-10-27 に見た)。送る口として、LINE 公式アカウントと、その Messaging API チャネルが要ります。

LINE MCP は無料で使えますか?

LINE 公式アカウントの無料のプランで、月に 200 通まで送れます。AI の席が送るプッシュメッセージはこの数に入り、応答メッセージは入りません(料金プランの頁・2026-10-27 に見た)。当社は枠が尽きても有料に上げず、知らせを絞る方で直しています。

LINE から 429 が返ってきて届きません。何が起きていますか?

429 は、レート制限の超過のほか、月の無料メッセージ通数や上限目安の超過でも返ります(Messaging API リファレンス・2026-10-27 に見た)。当社では共用の口で月の枠を使い切って 429 が続き、使う人ごとの自分の口を繋ぐ形を足して直しました(社の実測 2026-10-07〜2026-10-24)。

AI の判断の問いを LINE で受けるのは良い形ですか?

受ける人が実際に見るなら役に立ちますが、見ないなら問いが埋もれます。当社は経営者があまり見なかったため、経営者あての LINE の知らせを止め、判断の問いは帳簿と朝の会に集めました(社の実測 2026-09-29)。自分の LINE で受けたい使い手のために、ON/OFF は人ごとに残しています。

チャネルのシークレットを AI の会話に貼っても大丈夫ですか?

貼らない形にするのが安全です。当社の LINE MCP では、チャネル ID とシークレットを画面に貼って繋ぐので、AI の会話にも MCP の引数にも鍵が出ません(社の実測 2026-10-24)。

出典

  1. Model Context Protocol「What is the Model Context Protocol (MCP)?」 https://modelcontextprotocol.io/docs/getting-started/intro(2026-10-27 に見た・MCP の定義)
  2. LINE Developers「Messaging API の概要」 https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/overview/(2026-10-27 に見た・できる事と、LINE 公式アカウントと Messaging API チャネルの関係)
  3. LINE Developers「メッセージを送信する」 https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/sending-messages/(2026-10-27 に見た・応答/プッシュ/マルチキャスト/ナローキャスト/ブロードキャストの違い)
  4. LINE Developers「Messaging API リファレンス」 https://developers.line.biz/ja/reference/messaging-api/nojs/(2026-10-27 に見た・ステータスコード 429 の理由・プッシュで 429 の時は送られない事・チャネル ID とチャネルシークレットからのトークンの発行)
  5. LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」 https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/(2026-10-27 に見た・無料のプランの月の通数と、数に入る送り方・入らない送り方)
  6. 社の実測 2026-09-25(見張りの仕組みが経営者の LINE へ送った確認の知らせの数を、外す前の 7 日と外した後で数えた)
  7. 社の実測 2026-09-29(経営者あての LINE の知らせを止めた件と、人ごとの ON/OFF を足して OFF と ON で送った記録の増え方を確かめた)
  8. 社の実測 2026-10-07〜2026-10-24(共用の口で月の枠を使い切って 429 が続いた件と、自分の口を繋ぐ形を足した件)
  9. 当社の決まり(無料の枠が尽きても有料のプランへ上げる話を保留にする運用)