YouTube MCP とは、Claude などの AI が MCP の道具として YouTube の字幕や動画の情報を読み、自分のチャンネルへ動画を上げるための口です。

  • 字幕と動画の情報を「読む口」と、自分のチャンネルへ「上げる口」で、渡す道具と要る許可がどう違うか
  • 上げる口に要る Google の許可(OAuth のスコープ)と、アップロードの割り当て(quota)の数え方
  • 当社が上げる口を撤去せず残した理由と、口が落ちる「MODULE_NOT_FOUND」の正体

読む口と上げる口: 当社の YouTube の MCP は 2 種類

MCP は、AI のアプリを外の系に繋ぐための開かれた標準です。公式の頁は、Claude や ChatGPT のような AI のアプリが、データの在り処や道具、仕事の流れに繋がれるようになる、と説明しています(What is the Model Context Protocol (MCP)?・2026-10-27 に見た)。YouTube MCP は、この形で YouTube を道具として AI に見せる MCP サーバーを指します。AI に仕事ごと任せる考え方の全体は AIエージェント の頁にまとめています。

ブルーランプには YouTube の MCP が 2 種類あります(当社の口の目録・社の実測 2026-10-27)。他人の動画も含めて字幕と情報を読むだけの口と、使う人自身のチャンネルへ書き込む口です。席に渡す時は、まずどちらの仕事なのかを分けます。

口役目道具Google の口座
youtube-transcript(読む口)動画の字幕と情報を読むget_transcript(字幕)/get_timed_transcript(時刻つきの字幕)/get_video_info(動画の情報)—
youtube-upload(上げる口)自分のチャンネルへ上げる・直す・見る・消すyoutube_authorize/youtube_save_credentials/youtube_upload/youtube_update_video/youtube_set_thumbnail/youtube_list_my_videos/youtube_delete_video/youtube_status/youtube_revoke使う人が自分の口座を持ち込んで許可する

出典: 当社の口の目録・社の実測 2026-10-27(ブルーランプの YouTube の MCP の口の名前と道具の名前)。道具の後ろの括弧は、道具の名前から読んだ役目です。

読む口は、字幕を要約する・話の要点を拾う・台本の下調べに使う、といった「読んで考える」仕事に向きます。字幕を読ませて文字起こしや要約に使う話の続きは 動画の文字起こしを AI で の頁で扱っています。上げる口は、チャンネルに書き込む仕事なので、次の節の許可の話が先に来ます。

上げる口に要る Google の許可: どのスコープを頼むか

YouTube へ動画を上げる API は videos.insert です。公式の頁は、このメソッドの呼び出しには下の表のスコープのうち少なくとも 1 つの許可が要る、と書いています(Videos: insert・2026-10-27 に見た)。

スコープGoogle の説明文videos.insert に使えるか
youtube.uploadManage your YouTube videos使える
youtubeManage your YouTube account使える
youtube.force-sslSee, edit, and permanently delete your YouTube videos, ratings, comments and captions使える
youtubepartnerView and manage your assets and associated content on YouTube使える
youtube.readonlyView your YouTube account一覧に無い(見るだけ)

出典: https://developers.google.com/youtube/v3/docs/videos/insert(2026-10-27 に見た・videos.insert に要るスコープの一覧)/https://developers.google.com/youtube/v3/guides/auth/installed-apps(2026-10-27 に見た・各スコープの説明文)。スコープの頭の https://www.googleapis.com/auth/ は略しています。

説明文を並べると、同じ「上げられる」許可でも重さが違います。youtube.force-ssl は動画やコメント、字幕を完全に消すところまで含みます(OAuth 2.0 for Mobile & Desktop Apps・2026-10-27 に見た)。上げる仕事だけなら、名前どおりの youtube.upload から考えます。Google の許可の種類の分け方そのもの(機微・制限付きなど)は Gmail MCP の頁で書いたので、ここでは繰り返しません。

もう 1 つ、上げる時の公開の状態に気をつけます。公式の頁は、status.privacyStatus を指定しないと上げた動画は公開(public)になる、と書いています。作り手の口座の設定によっては非公開になる場合もある、とも添えています(Videos: insert・2026-10-27 に見た)。席に上げさせる時は、公開の状態を毎回はっきり渡す形にしておくと、下書きのつもりの動画が公開される事故を避けられます。

アップロードの割り当て: 上げる回数は別の枠で数える

YouTube Data API には 1 日の割り当て(quota)があります。公式の頁によると、API を有効にしたプロジェクトの既定の割り当ては、search.list が 1 日 100 回、videos.insert が 1 日 100 回、それ以外のメソッドを合わせて 1 日 10,000 単位です。日ごとの割り当ては太平洋時間の午前 0 時に戻ります(Quota Calculator・2026-10-27 に見た)。

操作メソッド1 回あたり
動画を上げるvideos.insertアップロード専用の枠で 1(1 日 100 回まで)
題や説明を直すvideos.update50 単位
サムネイルを替えるthumbnails.set50 単位
動画を消すvideos.delete50 単位
動画の情報を見るvideos.list1 単位

出典: https://developers.google.com/youtube/v3/determine_quota_cost(2026-10-27 に見た・既定の割り当てと各メソッドの単位数)/https://developers.google.com/youtube/v3/docs/videos/insert(2026-10-27 に見た・videos.insert は Video Uploads の枠で 1 回 1)。「操作」の列は当社の言い換えです。

上げる回数そのものは別の枠で数えるので、題を直す・サムネイルを替える・消すといった後の操作のほうが、共通の 10,000 単位の枠を早く使います(同じ頁・2026-10-27 に見た)。席に何度も直させる流れを組む時は、この単位数から逆算します。

上げる口を繋ぐ時の手順

当社の上げる口は、使う人が自分の Google の口座を持ち込んで許可する形です(当社の口の目録・社の実測 2026-10-27)。道具の名前に沿うと、流れは次のとおりです。

  1. 許可を取る: youtube_authorize と youtube_save_credentials で、自分の口座の許可を口に預ける
  2. 繋がっているか見る: youtube_status で口の状態を確かめる
  3. 上げる・直す: youtube_upload で上げ、youtube_update_video・youtube_set_thumbnail で題やサムネイルを整える。公開の状態はここで毎回渡す
  4. 確かめる: youtube_list_my_videos で自分の動画の並びを見る
  5. やめる: 使わなくなったら youtube_revoke で許可を取り下げる

youtube_delete_video のように取り消せない道具は、席に任せきりにしない前提で繋ぎます。MCP の仕様も、道具の呼び出しを人が断れるようにしておくべきで、アプリは操作の前に確認を出すべきだ、としています(Specification: Tools・2026-10-27 に見た)。

社の記録 1: 撤去する前に、使われているかを先に測った

上げる口を撤去するかどうかを決める場面がありました。決める前に、経営者の「先に測らせて」の一言で、実際に使われているかを先に測りました(社の実測 2026-10-22〜10-23)。

分かったのは、上げる口を使っている人が居て、口も動いていた事です(社の実測 2026-10-22〜10-23)。そこで撤去せずに残しました。当社はこの時から「動くなら残す」を口の扱いの線にしています。使われ方を見ずに目録から口を外すと、使っている人の仕事が黙って止まるからです。

社の記録 2: 「MODULE_NOT_FOUND」は口の故障ではなかった

上げる口が「MODULE_NOT_FOUND」で落ちる事がありました。調べると、口が壊れていたのではなく、その機体に口の本体が入っていない時に出る誤報でした(社の実測 2026-10-23)。

そこでブルーランプの CLI 6.6.29 で、まだ機体に入っていない口は、呼ばれた時に目録の版で自動で入れる形にしました。入れられない時は、入れ直し方(install_from_store)を返します(社の実測 2026-10-23)。

直した後、隔離した環境で、入っていない youtube-upload を呼び、版 1.1.0 で自動で入って youtube_status が返る事を撃って確かめました(社の実測 2026-10-23)。途中で、繋いだ直後に、入っていない口を 10 本以上まとめて取りに行く動きも見つけました。これは塞いで、呼ばれた時だけ入れる形にそろえています(社の実測 2026-10-23)。

同じ症状を見た時は、まず口の本体がその機体に入っているかを疑うのが近道です。

まだ出来ていない事: 予約公開と差し替え

上げる口に、予約公開と動画の差し替えの口を足してほしい、という頼みを受けました。当社はこれを作る側へ回しました(社の実測 2026-10-26)。この頁を書いた時点では、まだ出来ていない物です。予約公開や差し替えを席に任せる流れは、口に入るまでは人の手で補います。

Drive を同じ考え方で繋ぐ時は Google Drive MCP、他の MCP サーバーを用途で探す時は MCP サーバーの一覧 の頁にまとめています。

よくある質問

Claude に YouTube の動画の字幕を読ませられますか?

読めます。MCP は Claude などの AI のアプリを外の系に繋ぐ標準で、字幕を読む道具を持つ MCP サーバーを繋げば、Claude から字幕や動画の情報を読ませられます(MCP の公式の頁・2026-10-27 に見た)。当社の読む口 youtube-transcript には、字幕・時刻つきの字幕・動画の情報を読む道具が在ります(当社の口の目録・社の実測 2026-10-27)。

YouTube MCP で自分のチャンネルに動画を上げるには何が要りますか?

自分の Google の口座で、上げる許可(OAuth のスコープ)を口に渡す事が要ります。videos.insert には youtube.upload などのスコープのうち少なくとも 1 つが要る、と公式の頁にあります(Videos: insert・2026-10-27 に見た)。当社の上げる口も、使う人が自分の口座を持ち込んで許可する形です(社の実測 2026-10-27)。

AI に上げさせると、動画がいきなり公開されませんか?

公開の状態を渡さないと、公開になり得ます。公式の頁は、status.privacyStatus を指定しないと上げた動画は public になる、と書いています(Videos: insert・2026-10-27 に見た)。席に上げさせる時は、非公開・限定公開などを毎回はっきり渡します。

YouTube MCP で予約公開はできますか?

当社の上げる口では、まだできません。予約公開と動画の差し替えの口を足す頼みを受け、作る側へ回した所です(社の実測 2026-10-26)。

YouTube の MCP が「MODULE_NOT_FOUND」で動きません

口が壊れているのではなく、その機体に口の本体が入っていない事が多いです(社の実測 2026-10-23)。ブルーランプの CLI 6.6.29 からは、入っていない口は呼ばれた時に自動で入れ、入れられない時は install_from_store での入れ直し方を返します(社の実測 2026-10-23)。

出典

  1. Model Context Protocol「What is the Model Context Protocol (MCP)?」 https://modelcontextprotocol.io/docs/getting-started/intro(2026-10-27 に見た・MCP の定義)
  2. Model Context Protocol「Specification: Tools」 https://modelcontextprotocol.io/specification/2025-06-18/server/tools(2026-10-27 に見た・道具の呼び出しを人が断れるようにする事と、操作の前の確認)
  3. Google for Developers「Videos: insert」 https://developers.google.com/youtube/v3/docs/videos/insert(2026-10-27 に見た・要るスコープ・Video Uploads の枠で 1 回 1・privacyStatus を指定しない時は public)
  4. Google for Developers「Quota Calculator」 https://developers.google.com/youtube/v3/determine_quota_cost(2026-10-27 に見た・既定の割り当て・各メソッドの単位数・太平洋時間の午前 0 時に戻る事)
  5. Google for Developers「OAuth 2.0 for Mobile & Desktop Apps」 https://developers.google.com/youtube/v3/guides/auth/installed-apps(2026-10-27 に見た・YouTube Data API のスコープと説明文)
  6. 社の実測 2026-10-27(当社の口の目録で、YouTube の MCP の 2 つの口と道具の名前、上げる口の許可の形を確かめた)
  7. 社の実測 2026-10-22〜10-23(上げる口を撤去するか決める前に、使われているか・動いているかを測った)
  8. 社の実測 2026-10-23(MODULE_NOT_FOUND の原因、CLI 6.6.29 での自動の入れ方、隔離した環境での youtube-upload 1.1.0 の確かめ、繋いだ直後にまとめて取りに行く動きを塞いだ事)
  9. 社の実測 2026-10-26(予約公開と差し替えの口を足す頼みを作る側へ回した)