Claude Code の compact とは、ここまでの会話を要約に置き換えて、コンテキストウィンドウに空きを作る働きです。
- コンテキストウィンドウ(文脈の窓)に何が溜まるのかと、
/contextで今の大きさを見る方法 - 手で打つ
/compact・自動の compact・/clear・「畳んで立て直す」の違い - 長く走らせる席は、区切りで畳んで立て直す方が安い、と当社が見立てた記録と、畳む前に確かめる事
コンテキストウィンドウに溜まる物
Claude Code のコンテキストウィンドウは、その席について Claude が知っている物すべての入れ物です。公式の文書は、中身を次のように挙げています。会話の履歴、読んだファイルの中身、命令の出力、CLAUDE.md、自動メモリ、読み込まれたスキル、システムの指示です(出典: https://code.claude.com/docs/ja/how-claude-code-works・2026-10-26 に開いて確かめた)。
何も打たないうちから、CLAUDE.md・自動メモリ・MCP の道具の名前・スキルの説明は窓に入っています。仕事を始めると、ファイルを 1 枚読むたびに中身が足され、Claude 自身の答えも積もります。端末に表示されない物も窓を使います(出典: https://code.claude.com/docs/ja/context-window・2026-10-26 に開いて確かめた)。
大事なのは、毎回の頼みごとが窓の中身ごと送られる点です。公式の文書は「トークンのコストは文脈の大きさに応じて増える」と書いています(出典: https://code.claude.com/docs/ja/costs・2026-10-26 に開いて確かめた)。窓が太ったまま走らせると、1 回の頼みごとが重くなっていきます。
窓の大きさはモデルで違います。公式の文書では、Sonnet 5 以降や Opus 4.7 以降などは 100 万トークンの窓で動き、その窓の自動の compact は既定で約 967K トークンの所で走ります(出典: https://code.claude.com/docs/ja/model-config・2026-10-26 に開いて確かめた)。窓が大きいほど、自動の compact が来るまで長く太り続ける、ということです。
/context で、今の窓の埋まり具合を見る
起動した中で /context と打つと、今の窓の使われ方が色の升目で出ます。何が場所を取っているかの内訳と、減らし方の提案も付きます。どの CLAUDE.md と自動メモリが読まれたかもここで分かります(出典: https://code.claude.com/docs/ja/commands・https://code.claude.com/docs/ja/context-window・2026-10-26 に開いて確かめた)。
畳むかどうかを決める前に、まず /context で大きさを見る。これがこの頁の手順の 1 手目です。
/compact・自動の compact・/clear・畳んで立て直す の違い
窓を空ける手は 4 つあります。会話を続けたいか、捨ててよいかで選びます。
| 手 | 何が起きるか | 会話 | 向いている時 |
|---|---|---|---|
/compact(手で) | ここまでの会話を要約に置き換える。/compact focus on … のように、残す物を指示できる | 続く(要約になる) | 同じ仕事を続けたいが、次の大きな作業の前に窓を空けたい |
| 自動の compact | 窓の上限に近づくと、Claude Code が自分で要約する。/autocompact で、どこまで埋まったら走るかを決められる | 続く(要約になる) | 何もしなくても席が止まらないための守り |
/clear | 空の文脈で新しい会話を始める。CLAUDE.md などの決まりは残る | 終わる(/resume で戻れる) | 関係の無い仕事に切り替える |
| 畳んで立て直す | 席を終えて、新しい席を起動する。引き継ぎは文書と置き場に書いておく | 終わる | 長く走らせる席の、仕事の区切り |
出典: Claude Code 公式文書 https://code.claude.com/docs/ja/commands・https://code.claude.com/docs/ja/context-window(2026-10-26 に開いて確かめた)。「畳んで立て直す」の行は当社の運用で、公式のコマンドではありません。
コストの面でも差があります。公式の文書は、/compact は要約する文脈を読み込むので、大きな文脈を compact すること自体が大きな頼みごとになる、続きではなく新しい始まりが要るなら /clear はコストがかからない、と書いています(出典: https://code.claude.com/docs/ja/costs・2026-10-26 に開いて確かめた)。また、compact は自動で途中に走るのを待つより、仕事と仕事の間など自然な区切りで手で打つよう勧めています(出典: https://code.claude.com/docs/ja/prompt-caching・2026-10-26 に開いて確かめた)。コマンドの一覧の中での位置づけは Claude Code のコマンド一覧 にあります。
compact の後に残る物、消える物
compact は会話を要約に置き換えるので、会話の早い頃にした細かい指示は消えることがあります。一方で、作業フォルダのルートの CLAUDE.md、paths の指定の無い決まり、自動メモリは、compact の後にディスクから読み直されます。paths の指定がある決まりや、下のフォルダの CLAUDE.md は、要約に呑まれて一度消え、対象のファイルを触った時に読み直されます(出典: https://code.claude.com/docs/ja/context-window・https://code.claude.com/docs/ja/how-claude-code-works・2026-10-26 に開いて確かめた)。
なので、ずっと守らせたい決まりは会話で言うのではなく、ルートの CLAUDE.md に書きます。CLAUDE.md に「Compact Instructions」という節を置くと、compact の時に何を残すかも決められます(出典: https://code.claude.com/docs/ja/how-claude-code-works・2026-10-26 に開いて確かめた)。決まりの紙そのものの読まれ方は Claude Code の使い方 にまとめています。
当社の記録: 長く走る席は、区切りで畳んで立て直す
当社は Claude Code の席を何十時間も走らせて仕事をさせています。その中で、compact に任せきりにせず、区切りで畳んで立て直す方が安い、と見立てました。
100 万トークンの窓で、太った文脈を毎回送り直していた
文脈の窓が 100 万トークンの設定で手で立て、何十時間も走っている席が、太った文脈を頼みごとのたびに送り直している、と当社は見立てました(社の実測 2026-10-06)。窓が大きいと自動の compact はなかなか来ないので、太ったまま走り続けます。
直す手として推したのは、次の 2 つのどちらかです。
- 窓の小さい設定で立てる(自動の compact が早めに効く)
- 仕事の区切りで畳んで、新しい席を立て直す
見込みは、対象の 3 席の入力トークンが約 6 割減り、24 時間で約 14 億トークン減る、というものです(社の実測 2026-10-06)。これはまだ見込みで、効いたと確かめた数字ではありません。
効いたかどうかは、まだ測れていない
走っている席の文脈がどれだけの大きさかは、当社の今の記録からは測れませんでした(社の実測 2026-10-06)。記録を細かく残す設定に戻せば測れますが、そうすると会話の本文が記録に残り、秘密が記録に残らない作りを壊します。
そこで記録は戻さず、文脈の大きさとモデルの「数字だけ」を残す口を作る頼みを出しました。区切りで畳む手が効いたかの判定は、その数字が出てからにします(社の実測 2026-10-06)。手で使う人なら、/context を区切りごとに見るのが、いちばん手軽な測り方です。
畳む前に、状態が席の外に在るかを確かめる
文脈が約 54 万トークンに太って、/clear を勧められていた席がありました(社の実測 2026-09-20)。畳む前に確かめたのは 2 つです。
- 引き継ぎの文書が、共有の置き場(main)に入っていること
- 保存していない変更が 0 であること
つまり、仕事の状態が席の頭の中ではなく、置き場と帳簿に在ることを確かめてから畳みました(社の実測 2026-09-20)。畳んだ後に立てた席は、置き場と帳簿を読めば続きから始められます。
区切りで畳んで立て直す手順
/contextで今の窓の埋まり具合を見る- 今の仕事が区切りまで来たかを決める(途中なら、残す物を指示して
/compact focus on …) - 区切りなら、引き継ぎを文書に書き、共有の置き場に入れる
- 保存していない変更が無いことを確かめる
- 関係の無い仕事に移るなら
/clear、長く走らせる席なら終えて新しく起動する - 新しい席に、引き継ぎの文書を読ませて続ける
重い調べ物をサブエージェントに渡すのも、窓を太らせない手です。サブエージェントは自分の窓で読み、親には要約だけが戻ります(出典: https://code.claude.com/docs/ja/context-window・2026-10-26 に開いて確かめた)。自動の compact が走る所を変える設定の置き場は Claude Code の設定 を見てください。席を区切りで畳み、状態を置き場に残して次の席が引き継ぐ形が、ブルーランプの考える AIエージェント の働き方です。
よくある質問
Claude Code の compact と /clear は何が違いますか?
/compact は会話を要約に置き換えて、同じ会話を続けます。/clear は空の文脈で新しい会話を始め、CLAUDE.md などの決まりは残ります。関係の無い仕事に移るなら /clear、同じ仕事を続けるなら /compact です(出典: https://code.claude.com/docs/ja/commands・2026-10-26 確認)。
自動の compact はいつ走りますか?
窓の上限に近づくと、Claude Code が自分で走らせるので、窓が埋まっても席は止まりません。走る所はモデルと設定で違い、/autocompact で、どこまで埋まったら走るかを決められます(出典: https://code.claude.com/docs/ja/context-window・https://code.claude.com/docs/ja/model-config・2026-10-26 確認)。
今のコンテキストの大きさはどうやって見ますか?
起動した中で /context と打ちます。窓の使われ方が色の升目で出て、何が場所を取っているかの内訳と、減らし方の提案も付きます(出典: https://code.claude.com/docs/ja/commands・2026-10-26 確認)。
compact したら、前に言った指示を忘れました。
compact は会話を要約するので、早い頃の細かい指示は消えることがあります。ずっと守らせたい事は作業フォルダのルートの CLAUDE.md に書けば、compact の後も読み直されます(出典: https://code.claude.com/docs/ja/how-claude-code-works・https://code.claude.com/docs/ja/context-window・2026-10-26 確認)。
出典
- Claude Code 公式文書「コンテキストウィンドウを探索する」 https://code.claude.com/docs/ja/context-window(2026-10-26 に開いて確かめた)
- Claude Code 公式文書「Claude Code の仕組み」 https://code.claude.com/docs/ja/how-claude-code-works(2026-10-26 に開いて確かめた)
- Claude Code 公式文書「コマンド」 https://code.claude.com/docs/ja/commands(2026-10-26 に開いて確かめた)
- Claude Code 公式文書「コストを効果的に管理する」 https://code.claude.com/docs/ja/costs(2026-10-26 に開いて確かめた)
- Claude Code 公式文書「モデル設定」 https://code.claude.com/docs/ja/model-config(2026-10-26 に開いて確かめた)
- Claude Code 公式文書「Claude Code がプロンプトキャッシングを使用する方法」 https://code.claude.com/docs/ja/prompt-caching(2026-10-26 に開いて確かめた)
- 社の実測 2026-10-06(長く走る席の文脈の見立てと、区切りで畳む手の見込み・文脈の大きさを測る口の頼み)
- 社の実測 2026-09-20(太った席を畳む前の確かめ)